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陽一の言葉に
しばしの沈黙が流れた。
「何で…」
尚稀がようやく
発せられたのは
それだけだった。
何で母を殺したの?
何でそれがお仕置きなの?
何で貴方が
色んな意味を持つ
何で。だった。
やはり
陽一の回答は
残酷で
「何でって
この人は
ボクのお願いを
聞いてくれなかったんだよ。
尚稀くん、
君ならわかってくれるよね?
この汚れきった世界を
壊して新しい世界に…!」
ぶっちゃけ
意味がわからなかった
壊す?
新しい世界に?
尚稀は
そんな理由で…と
怒りに震えていた
陽一は
そんな尚稀に気がつかず
自分の夢にうっとりと
恍惚しながら
語っていた。
その話は
尚稀の耳には
入らなかった。
時刻---18:52
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