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がらがらと勢いよくあける
先ほど確認した通り
中は真っ暗だった。
小さい風呂場に
5人も入る訳がない
明かりがついてない
尚稀には
そんな些細なことにさえ
気づけないくらいに
切羽詰まっていた。
みんなに会いたい
その一心で扉をあけたのだ
「大翔!」
真っ暗な中
廊下の明かりで
ぼんやりと見えたのは
尚稀の弟の大翔だった。
ただいつもの笑顔はなく
まったく微動だにせず
ただ、そこに居た。
時刻---19:12
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