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迷わなかった…はずなのに…
口がでた言葉はひどく、おびえているような、響きをしていた。
その言葉に…゙これ゙の前に立つ男は…あいまいそうに『そうか…』と答えた。
それは…悲しみなのか…嬉しさなのか…
゙これ゙が考えていると…
「聞いたかい?十刃諸君。彼女はもう我々の同房だ」
聞いたことのない単語。その声ばこれ゙にむれられているものではなかった。
゙これ゙ではない誰かに訪われたものだった。
他にもこの場所には人がいるのかと、少し周りを見わたした。
何人もの人影が゙これ゙の目にうつる。
だが、そのもの達は立ち尽くしているだけでさっきの男の問に誰も答えることはしなかった。
しかし男は何とも思ってはいない様子
そして男ばこれ゙を再び見ると言葉を続けた。
「さて、君はもう我らの同房だ…名前を訊きたいのだが…名はなんと言う」
名前……?
「名前…?゙これ゙に訊いているの…?」
その言葉に周りがざわめいたきがした…なにかおかしな事を発しただろうか?
前にいる男も不思議そうな顔をしている。
「゙これ゙とは…君のことかい?」
頷く…
暗いところに一人でいた…
自分だった自分が…
だんだん自分ではなくなっていく感触があった。
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