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存在しているのに…
自分なんだと本当は分かっているはずなのに…
だんだん誰だか分からなくなっていくのを感じて…
自分をやめた。
名前なんて覚えているはず…ない。
「名前は…わすれた…だからずっと…゙これ゙と呼んで…た」
なにがおかしかったのか…?
男は少しクスッと笑ったように見えた。
そしてそのまま゙これ゙を見て口をひらく
「名前は後でこちらで何とかしよう…それより君には世話係りが必要なようだね…」
「…?」
よく分からない。
「そうだね…ウルキオラ、君にまかせようかな」
…………
ウルキオラ…?とは…名前…なのだろうか…だとしたらとてもかわった名前だ。
「………はい。」
短くそう答えた男、彼がウルキオラだろうか?
彼もまた不思議な白い服を身にまとっている。
だけど…
前の男とは明らかに違う…
白く、固そうなものが頭部の左側を覆っている。
どちらかと言うと…何だがこれ゙に近いような…
「あとは…ウルキオラにまかせようか…これで話は終わりだ。皆、各自の宮に戻ってくれてわまわないよ」
次々と周りにいた人達が部屋から出て行った。
だった一人ウルキオラをのぞいて…
それぼどに前に立つこの男はえらいのか?
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