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いつからか、その懐かしい声とは別の何かが
聞こえるようになった…
その声は…小さくて聞き取りづらいけど…
たぶん
゙これ゙を呼んでいる
たまにその事を考える。
その声の主は
その声の主がいる場所は…
ここじゃない…
だとしたら…
゙これ゙が存在しているここより、明るい場所なのだろうかと…
消えたい
しかし
消えてはいけないのなら
せめて…ここからぬけだしたい
゙これ゙は声の主にといかけてみた。
「そっちは楽しい?…そっちはあなたの自慢の居場所?゙これ゙もそっちに行きたいって…思ってる。こっちは真っ暗で…゙これ゙の居場所なんだけど…」
こんな
こんなところに居たくない!
お願い
どんな事でもするから!
そっちがどんな場所でもいいから!
゙これ゙をここからだして…
「ダメ!!!」
……悲しそうに゙これ゙を呼び止める懐かしい声が聞こえた
「今、そこから出そう…」
「えっ!誰!」
暗闇に声が響き、
うっ!!?
……一瞬………
なにが おきたのか頭が現実についていかない!
上にもち上げることさえ疲れかけていたまぶたの裏にに映ったのは…
真っ白な…光。
突然の事で混乱している
どうしたらいいのか分からない!
怖いっ!!
恐怖、それだけが脳裏をめぐる。
初めて、暗闇に落ちたときの感覚。
゙これ゙がどれだけ暗闇になれていたか…実感した瞬間だった。
混乱して、恐怖して、目を開けられずにいだこれ゙に…
あの…
ずっどこれ゙を呼んでいた声が…
優しく、耳に届いた。
「目を開けてくれるかな…」
.
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