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車内にて、松田と葵が話そうとしていた。
しかし松田は、葵に話せなかった、事実であれば隣にいるのは…、
そう思い話を打ち明けられない。
すると葵が先に聞いてきた。
「松田さんどうしたの?…さっきも様子変だし。」
「ああ…、……嫌な…、」
松田は覚悟を決めて葵に話した。
「さっき俺の上司と話していたら、お前と同じ名前がでてね…、」
「私の?」
葵は松田の話を真剣に聞く、
「ああ…、お前が、麻薬の取締捜査官だと聞いて…、」
「ええ!麻薬取締役!?あり得ないっすよ!」
葵は苦笑いしながら答える。
「俺の上司、田所課長っていうんだ、葵の顔がみたいらしい…、」
松田の言葉に、葵はピクリと反応を見せる。
「田所…、課長に…、」
ぶつぶつと何かくちずさむ葵。
松田は、
「どうした葵?」
「嫌…、なんでもない…」
葵の表情が一変した、顔が青白く、声も小さくなっていた。
松田はまさか…、という気持を抑えていた。
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