外界

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   腹が立つ。なんだあの態度。真二は足音を大きく鳴らして歩いた。    家に戻ると、鍵が開いていた。一瞬救われた気持ちになって、家を駆け回った。  何もなかった。  よく考えれば単なる鍵のかけ忘れだ。そういえば鍵をかけた覚えがない。真二は大きな溜め息を吐いて脱力感を追い払った。  さっき買ったおにぎりは自分の部屋で食べよう。  そのほうがいい。  
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