~義兄弟と馬岱~

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「ほぅ」 頭は感心するような言葉で、まだ余裕の表情だ… 「ハァ…ハァ…くそっ!!」 馬岱は息がひどく荒れている… 4日間も飲まず食わずでは当然だ 「もらぁったぁ!!!!!」 もう一人の賊が馬岱に切りかかる!!! 馬岱は最後の力で応戦する!! ガキィィィン 剣と剣がぶつかり合う しかし馬岱には競り合う力が出ず、弾き飛ばされ、 木と激突する!! 「うっっっ!!!」 意識が朦朧(もうろう)としている… 「終わりだぁ!!!!!」 もう駄目だ………… 「……さ…ん…ごめんな…さい」 ザクッ!!!!! 鈍く、何かが刺さる音…… 痛くない??… 馬岱は目を開けると…………… 「!?!?」 「馬岱…何を…やってる……んだ……ちゃんと家で…待っていないとダメだろ…が……」 ポタッ…ポタッ…ポタッ… 地面に血が流れている… 賊の剣は劉備の左腕に モロに刺さっている… 「劉備………さ……ん」 馬岱は泣きながら劉備を見た… 「初めて…私の……名前…呼んで…くれたな」 左腕に刺さった剣を抜き…… 劉備はニカッと笑顔を馬岱に見せる……
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