~呂布への断罪~

19/20
1735人が本棚に入れています
本棚に追加
/351ページ
扉を開けると… 「奉先様!!!!」 「ちょ、貂蝉!?何故お前がここに!?」 「この戦の中で劉備様に助けられたのです。袁紹軍の者に襲われて…そこで… 「あくまで私はその場を通っただけで…何も…」 「いいえ、劉備様が居なければ私は捕まっていました…」 「貂蝉は私に呂布に会いたい、と熱心に言われて根負してしまった。 本当は私も呂布の首を斬ろうと思っていた。 だが、危険をおかしてまで呂布のために動いていた貂蝉の姿を見て…つい」 「劉備……貴様…」 「しかし、こんな姿でしか会わす事ができなかった…」 「いいのです…奉先様が生きていれば私は… 「貂蝉!!!!」 呂布は思わず貂蝉を抱きしめた…片手で… まだこんなにも自分の事を思っていてくれる者が居たことを…幸せと感じた 「呂布、悪いがあなたは他人にかなりの恨みを買っている… 迎えてくれる町は、ほぼ無いだろう…でも、ここから少し南に行って、山の近くに村がある。 そこは少し前まで私が住んでいた村…優しい人ばかりです、快く受けてくれるはずです… その村にある空き家を使って下さい。狭いですが、私の家を……」
/351ページ

最初のコメントを投稿しよう!