1735人が本棚に入れています
本棚に追加
/351ページ
扉を開けると…
「奉先様!!!!」
「ちょ、貂蝉!?何故お前がここに!?」
「この戦の中で劉備様に助けられたのです。袁紹軍の者に襲われて…そこで…
「あくまで私はその場を通っただけで…何も…」
「いいえ、劉備様が居なければ私は捕まっていました…」
「貂蝉は私に呂布に会いたい、と熱心に言われて根負してしまった。
本当は私も呂布の首を斬ろうと思っていた。
だが、危険をおかしてまで呂布のために動いていた貂蝉の姿を見て…つい」
「劉備……貴様…」
「しかし、こんな姿でしか会わす事ができなかった…」
「いいのです…奉先様が生きていれば私は…
「貂蝉!!!!」
呂布は思わず貂蝉を抱きしめた…片手で…
まだこんなにも自分の事を思っていてくれる者が居たことを…幸せと感じた
「呂布、悪いがあなたは他人にかなりの恨みを買っている…
迎えてくれる町は、ほぼ無いだろう…でも、ここから少し南に行って、山の近くに村がある。
そこは少し前まで私が住んでいた村…優しい人ばかりです、快く受けてくれるはずです…
その村にある空き家を使って下さい。狭いですが、私の家を……」
最初のコメントを投稿しよう!