~義兄弟と馬岱~

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「そこの御仁、待たれよ」 髭の男は薪を持った男を呼び止めた 「あなたは先ほどの…」 薪を持った男は、少し驚いた様子で立ち止まった 「私も手伝いましょう」 髭の男は少々強引に薪を持ち歩きだした 「かたじけない」 薪を持った男は少し笑顔になった 10分ほど歩いて… 「ここが私の家です」 普通の家だ 何処にでも在るような… 男は家の前に薪を置き 「では、拙者はこれで」 髭の男が去ろうとした時… 「お待ちください!! 何のお礼も無しに返す訳には行きません。 上がっていってください」
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