~義兄弟と馬岱~

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髭の男は少し威圧され、家の中に入った 「!?」 家の中に入ると、 一本の剣が大事そうに飾られていた 「この剣は?」 髭の男が問うと… 「この剣は父の形見です。父は戦で亡くなった」 薪の男が剣を鞘(さや)から抜きながら言った 白銀で錆(さび)の一つもない、きっと毎日手入れをしているのだろうと 髭の男は思っていた 「いい剣だ」 感心しながら、 ふと思い出したように… 「そういえば…お主、名は?」 「劉備、字は玄徳と言う。そなたは?」 劉備が聞く 「拙者は関羽、字は雲長」 関羽が答える 「ここで会ったのも縁です。ゆっくりしていって下さい」 「ではお言葉に甘えて」 関羽と劉備は遅くまで話していた その頃、張飛は… 「どこだ、ここ…」 村から大分離れた場所で迷っていた……
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