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「…………」
「…………」
両者に沈黙が続く
……が
劉備はまた優しく
「私の村に行こう。
すぐ近くなんだ、もうすぐ夜も来る…野犬にでも襲われたらたまらんぞ??」
また子供の手をとろうとするが
「放っといて下さいって言ってるでしょう!!!!!」
子供は怒鳴った……
だが劉備にはすべて
解っているかのように
「放っとけないさ…
君の命が危ないんだから…」
子供が呆気にとられている……
その隙に、劉備は子供を抱え歩こうとするが…
薪も持って子供を抱えるなんて細い体の劉備には到底、無理だ…
フラフラ~っと…転けた
「すっ!!!!すまぬ!!!!大丈夫か!?!?」
しかし劉備はとっさに子供をかばい無傷だ…
劉備の膝からは血が出ているが…
子供は立ち上がり…
「自分で歩きます」
と微かに笑った気がした…
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