君が好き

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  「あー、食った食った!」 『…早かったね、以外と。』 「まあな♪ さ、上行くか!」 『…うん。』 なんとなくさ、今は二人きりにはなりたくないんだよね。 さっきのもあるけど、やっぱり、寝ている間にキスなんてしてしまうくらいだから、相当溜まってるんだよね。 そのうちこの想いが爆発してしまいそうで怖いんだ。 もし、この想いがバレてしまったら、愁栖は軽蔑するのかな? 「でさ、シズルがこれくれて、めっちゃ嬉しかったんだよな~♪」 『そうなんだ。それ、前から欲しがってたやつじゃん。よかったね。』 「おうっ!」 凄く嬉しそうに言われたら、余計に苦しくなる。 そして、余計に好きになる。 部屋には二人きりだ。 『…いつまでいる?』 「今日帰んの面倒だしなぁー。」 『いや、すぐそこっていうか目の前の窓跨ぐだけでしょ。』 「跨ぐのが面倒。」 『……今すぐ帰ろうか。』 「む、なんか冷たいぞ。」 『…そんなことないよ、いつも通り。』 「なんか元気ないしなー。」 それは愁栖が好きで…なんて言えるわけないじゃん。 帰んの面倒って、それって泊まるってことでしょ?しかも余りの部屋ないから僕の部屋に。 確かに、何回か泊まりに来たりしてたから着替えとか一応置いてあるけど、嫌だよ。 特に今は。 なんでこんな気分落ちてる時に言うのかな?無理だって。  
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