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ここは町の片隅にあるお茶屋さん。
紅茶、日本茶、中国茶からコーヒーまで、いろんなお茶を取り扱うただの小売店。――表向きは。
このお店、夢幻堂には知る人ぞ知る、ある裏の顔がある。
それは、お茶を使って人々の願いを叶える“魔法のお茶”を淹れること。
そこのあなた、今バカにしたでしょう？
でも本当なんです。好きな人を振り向かせたり、探し物を見つけたり、怪我を治したり……願いが何でも叶っちゃう、夢みたいなお茶があるんです。
―すみません……ここのお茶に不思議な力があるって、聞いたんですけど……―
ほら、また1人お客さんが来ましたよ。
しっかり見ていてくださいね？
みなさんの想いを具現化する、不思議な不思議なお茶を……。
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