いつもの夏はじめての夏

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「サトル、今日部活終わったら駄菓子屋直行な」肩をポンとたたいて走りさる少年。彼が僕の幼なじみで親友の柳健児だ。真っ黒に日焼けしたがっちりした体はまさに野球少年そのままだ。軽やかスパイクの音と彼の汗が太陽に反射して眩しかった。僕は、イヤ僕らはずっとこの澄んだ青空のようにいつまでも続くと思っていた。
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