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ラビアの転移魔法で、俺達は魔法都市【ラベリア】に到着したのだった。
「ほぅ…。なかなか大きな街ではないか」
「そりゃあな。ここは、ギルドがあるし、魔具流通都市でもあるからな」
ラベリアは、魔法使い養成学園があり、俺もそこを卒業してるわけで、ギルドには入れないが、一応ギルドに知り合いもいたりする。
まぁ、あまり好きな街ではないが。
「顔色が優れないようだな」
「ん…まぁな。明日、次の街に行くから宿を探そう」
ラビアも深く追求しないおかげで、俺は何も話さずに済んだわけだが。
「あれ…、落ちこぼれじゃん」
やっぱり、タイミングっていうのは悪い時に合いやすいと俺は思う。
「リヒトか」
「俺の名前を気安く呼ぶな落ちこぼれ。どうせ、お前みたいな奴はギルドにも入れないんだからな!」
〝落ちこぼれ〟
俺は、昔から言われ慣れてるせいか腹が立つこともなかった。
「おい…人間。落ちこぼれ…というのは私の主人に向かって言っているのか?」
だが…ラビアが反応してしまった。
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