54人が本棚に入れています
本棚に追加
俺の名前は、アプル=シュナイダー。
魔法使いだ。
っても、実際落ちこぼれって言われている。
剣術には自信あるんだが、魔法に関してはからっきしダメだ。
まだ、魔法養成学校に通ってる頃、俺は使い魔すら召喚出来なかった。
どんなに魔力が低い奴でも、使い魔は召喚できた。
なのに、俺は出来なかった。
何で、卒業出来たのか不思議でならない。
卒業した後、俺は魔法が使えないのでギルドに入る事も出来ずに、傭兵としてしばらく働いていた。
そんな時、俺はある情報を手に入れ、人気のない所に来ているわけだが…。
「薄気味悪い所だな…」
俺は、マラッセ樹海という所に来ている。
ここは、まず人が来る所ではない。
「よし…この辺りで良いだろう…」
俺は、一枚の紙を取り出して地面に置いた。
これは、魔力が無くても使い魔が召喚出来る召喚具。
とても希少な物らしく、見かける事はまずないとまで言われている。
そんな物を、何故俺が持っているかは秘密として、とりあえず手に入れた。
この召喚具の良い所は、魔力が無くても使い魔が召喚出来るということ。
だが悪い点として、どんな使い魔が出るか分からないということが危険視されているらしい。
と、いうことは魔力に比例した使い魔が出るとは限らない為、正直賭けに近い。
逆に考えれば、弱い魔力の者が強力な使い魔を召喚できるということだ。
最初のコメントを投稿しよう!