落ちこぼれ

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まぁ実際の話、俺は使い魔さえいれば良い。 強くても弱くても構わない。 と、いうより強い使い魔を召喚出来たとして、必ず契約出来るとは限らない。 強い使い魔は、誇り高いのが多いらしく、自分に見合っていないと判断すれば、契約する事はまずないらしい。 過去に、召喚して殺された例もあるほどだ。 だから、俺もそれを覚悟して召喚に臨まないといけないわけだが。 「よし、頼むぜェ…!」 召喚具が光だし、樹海に光がほとばしる。 俺は、グッと唾を飲み込んだ。 光が消え、煙の中に一体…いや一人の使い魔が横たわっていた。 「よし…!成功だ」 俺は、とりあえずホッとした。そして、召喚された使い魔が煙の為に良く見えないので近づいていった。 「!!?」 俺は、後悔した。 見に行かなければ良かった。 日を改めれば良かったと…。 俺が召喚してしまったのは 〝ダークエルフ〟 だった。
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