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「動くな…動くと殺すぞ?」
馬鹿言ってんじゃねェ!
動かなくても殺すだろうが!
ダークエルフは、ゆっくり立ち上がり、俺に近づいてくる。
そして、俺の目の前までやってきたダークエルフ。
女…らしい。
古文で見た通り、美しい容姿と美しい声、美しい髪の毛。
こんな綺麗な顔して、俺を殺す時は、内臓引き出してグチャグチャにされるんだろうな…。
「ほぅ…。綺麗な顔立ちだな人間」
スルッと頬を指が這う。
「殺そうとしたら、さぞかしその顔が歪むのであろうな?」
クスクス笑うダークエルフに、俺は恐怖を感じずにはいられなかった。
「俺を…殺すのか?」
「どうだろうな…。私は、今すこぶる機嫌が良いから逃がしてやらなくもないぞ?」
嘗めやがってェ…。
「私と契約したいのではないのか?。それとも私と交わりたいのか?」
「どうせ殺される。お前に言う必要はねェ…」
ダークエルフはクスクス笑いながら俺を見ると
「普通ならば、ダークエルフと聞いただけで、人間は命乞いするのだがな…」
そして、ダークエルフは俺に近づいて来るや否や、押し倒してきたのだった。
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