54人が本棚に入れています
本棚に追加
「仕方ない。人化してやるとしよう。本当ならば、下等な人間にはなりたくなかったが、我が主人の命令ならば仕方ない」
ラビアが突然光だし、消えたかと思うと、俺の目の前に人間の姿で現れた。
やはりダークエルフ。人間になっても美しい容姿そのままだ。街にいたら確実に声をかけられてもおかしくない。
「人間の姿になると、魔力も十分の一も使えん。とは言っても、人間の数倍上の魔力だがな」
はいはい。自慢話ありがとさん。
「んじゃ、あと数キロ歩くから、しっかり着いてこいよ?」
「私に歩けというのか貴様は」
普段どんな生活してんだよお前はよ…。
「仕方ないだろ。ここら辺は、馬車は走ってるけど、物凄く高いんだから」
「奪えば良い」
ダークエルフって、頭良いんじゃないのか…?。人間の世界の成り立ちくらい理解してて欲しかったな。
「奪えば良いって本気で言ってます?」
「無論、当たり前だ」
世間知らずのお嬢様かお前は。
最初のコメントを投稿しよう!