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「ふふ…冗談だ。可愛い奴だなアプル」
ラビアは、俺を見て微笑むが、正直冗談には聞こえなかった。
「まぁ分かった。んじゃ、日が暮れたら面倒だから早速いくぞ」
「待て。私に抱きつけ」
何言ってやがるんだこいつは…。日が暮れたら面倒だって言ったばかりなのに…。
「早くしろ。転移魔法で街にいく」
「それを先に言え」
「腕を私の腰に回せ」
ラビアに言われた通り、俺はラビアの腰に手を回した。不謹慎ながら、ラビアは凄く良い香りだった。
「よし。飛ぶぞ」
ラビアが目を閉じて、静かに呪文を唱えると、光が俺達を包み込んだ。
そして、気がつくと俺達は街の正門までたどり着いていた。
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