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「明日、どうする?」
「どうしよう?」
「海…行くか?それとも水族館……動物園……とか?それとも買い物、カラオケ?」
「どうしよう」
明日の話をはじめたら、春樹が、携帯をいじりはじめた。
春樹の顔が険しくなった。チラッとこちらを見たが、私はテレビから視線をずらさずにいた。
春樹の視線が痛い…。
やめてくれ~!それ以上見られたら………。
笑ってしまう…。
私は、にやけそうになる口元を何とか引き戻そうとすると鼻息が荒くなり…。
いかにも不自然な私がいることが容易に想像がついた。
「おいっ!」
春樹は、強めの口調で呼んだ。
「なに?」
私は、なるべくゆっくりめに優しく返事をした。
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