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「もうすぐ駅だよ」
「踏切越えて右に曲がって…あの白いアパート……あっ…」
「あっ雨降りだした」
「でも、助かった!バスなら間に合わなかったよ!ありがとう」
鍵を探しながら言った。
車がアパートの前に止まると春樹が言った。
「ここ?」
「うん、ありがとう」
私は、会釈をして車を降りた。
私がアパートの階段を登り始めると、車のエンジンを止める音がしてドアがバタンとしまった。
「姫ちゃん待ってよ」
「えっ!?」
鍵を開けながら振り返ると春樹が立っていた。
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