第一章 ~出会い~ ☆元カノ☆

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春樹は私の手の上から、ドアノブに手をかけると 「お邪魔しま~す」 と、私より先に玄関に入って行った。 「待ってよ!困るよ!」 私は大きな声で言った。 「早くしないと、洗濯物濡れちゃうよ」 春樹は私の顔を見て笑った。 「もう…」 私は春樹を追い越すと、ベランダに出て洗濯物を取り込んだ。 「片付けてないから、あんまり見ないでね……」 春樹に目をやるとベットに腰掛けてテレビをつけていた。 「えっ!?すぐに大学戻らないの?」 「まあ、いいじゃん!せっかくだし、ゆっくりしようよ」 「でも~」 私は、洗濯物を部屋の中に干しながら困って春樹の顔を見た。
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