第二章

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「春樹、彼女紹介しろよ」 カウンターから声がとんできた。 「大学の友達だよ!姫華ちゃんだよ…」 春樹が答えた。 「姫華ちゃんか…よろしくね!」 潤一さんは、爽やかな笑顔を私にむけた。 「はい…」 私は、潤一さんを見ながら返事をした。 「姫華ちゃん!かわいいなぁ!!やばいぞ~!こいつには、気をつけろよ~!危ないぞ~!」 潤一さんは、ニヤニヤしながら言った。 私が返事を返す間もなく春樹が肉をのせたお皿を差し出した。 「くだらないこと言うなよ~潤一!!はい、焼けたよ…食べようぜ!」 ニヤニヤとこちらを見つめる潤一さんを無視して、食べ始めた。 「美味しい…」 「だろ~」 春樹は、満足げな笑顔で私を見つめていた。
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