NEWSmile

Loveless

「ｯ...。智くんごめｯなさい...ｯ。他に好きな人が出来たの...。」

泣きながら違う恋に出逢ってしまったと言う君の告白に、俺は何一つ繋ぎ止める言葉が見つからない。

「祐也、泣かないで？俺は一人でも平気だから。」

やっと出て来た言葉は、ただの強がり。

一人でも平気だなんて嘘だ。

本当に大切だった。

本当は離したくなんてない。

でも、君の泣き顔は見たくない。

君の涙を止めるすべが欲しくて、初めて君に嘘をついた。