プロローグ

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「―――・・・あ~あ、我ながらよく此処まで散らかしたもんだ・・・」 部屋の隅に積み重ねられたダンボールの山。 脱ぎっぱなしのコートや靴が床に散らばり、書類とごっちゃになっているマンションの一室で、城山 要(シロヤマ カナメ)は深く溜息をついた。 (片付けの業者さんに頼むの初めてだから、多少何とかしようとは思ったけど・・・) 「仕事じゃないとこれだもんなぁ・・・・」 要が何度目かの溜息をつこうとしたとき、ピンポーンと玄関チャイムが鳴った。 「城山さーん。雪本サービスの者ですが」 (お、時間ピッタリ) 「はーい、今開けま・・・」 「!!?」 _
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