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其処には。
全身黒ずくめの服を着た、長身で髪をオールバックに撫で付けた男が立っていた。
「どーもー。城山要さんですね?」
手にはサングラス。ばかでかい黒鞄を引っ提げて、ニヤリと笑う。・・・見える。背後から黒いオーラが見える。
(ヒ・・・・ッ)
要は思わずバーンと扉を閉めた。
(な・・・・な、何だ今の殺し屋みたいな男は?!!)
「殺し屋に狙われることなどしたおぼえがないのだが・・・」
ドアを押さえ込み、思わず玄関に座り込みながら要は呟いたのだが。
ガッ
「うゎッ?!」
そんな要を者ともせず、男は一蹴りでドアを開け、飄々と中に入ってきた。
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