旅の始まり

3/4
前へ
/18ページ
次へ
俺は深呼吸をした 「すぅ~はぁ~」 「………」 「すぅ~はぁ~」 「いつまで待たせるんだ」 おじゃまファミリーが声を合わせて言った 「はっ!すんませんすんません、軽く深呼吸するだけだったんです!」 駄目だ俺…… マジびびりです 「と、とりあえず貴方達がおじゃまという系統の生き物という事は分かりました」 ~分からねぇよ、おじゃまってなんだよ~ という心の声 「ここは何処ですか?」 「おじゃまカントリーだ」 そんな国あったか!? 一生懸命社会で習った国であったか思い出そうとする 「ここ地球ですよね」 「地球?」 知らないのか? 「人間って知ってます?」 「知らん」 …駄目だ 絶望しか見えない 「あの、俺はブラックホール?みたいなのに引き寄せられて、気付けばここにいたのですが…」 「なに言ってるんだ?お前」 話にならない… 「あっ、でもお前みたいな体型をしている国ならあるぞ」 とグリーンが発言 「あぁ、あるなぁ」 とイエロー 「し、知らないもん!」 とブルー 「………」 とブラック レッドはなんかポーズを決めている 「何処ですか」 「墓守の奴らコイツみたいじゃなかったか?」 とグリーン ブラックが無言で頷く 「墓守?」 「あぁ、今この世界は幾つもの国に別れている。その中の1つが墓守の大国」 「はぁ、遠いですか?」 「かなり遠いな……しかも墓守の大国へ行く途中に色々な国や危険地帯がある」 「はぁ」 「今は戦争の時代だし、そんな無防備な状態では絶対途中で死ぬな」 確かに今の俺の服装は学生服だし、持っている物は日本の硬貨500円に筆記用具と明らかに不必要な物ばかり…… 「墓守の大国への交通手段は徒歩だけですか?」 「まぁ、あとは隣の国に行って亜空間物質転送装置を使うという選択肢もあります」 「亜空間物質転送装置?」 「あぁ、今の所、罪を犯したモンスター等を監禁ではなく知らない場所へ飛ばすという目的で使われている機械だ。一部の国だがな」 「隣の国って知ってます?」 「えっ~と確か…」 とグリーン イエローが答えた 「HEROでは?」 「おぉ、そうだったそうだった」 ヒーロー??
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加