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総「私も見ましたけど、びっくりするものばかりでしたから。」
日「信じてもらえないかもしれませんが本当なんです。」
近「そうか…。ならば身寄りも無くて大変だろう。
此処は男ばかりだが居ると良い。」
土「近藤さん。それなんだが…此処は女人禁制だろ?どうすれば良いか迷ってるんだよ。」
すると日向はおずおずと発言した。
日「あのぉーそれなら私を隊士にしてくれませんか?」
土「はぁ!?お前何言ってんだ!女のお前を隊士になんてできる訳ねぇだろ!」
土方は言っている意味が分からないとばかりに怒鳴った。
すると、日向は土方と近藤の前につかつかと歩いて行き、ガバッと土下座をした。
土「な、なんだ!?」
日「お願いします!私は貴方がたの運命を変えたいんです!私は貴方がたの最期も知っています!
でもその最期はとても幸せな最期だとは言えなかった。
私は此処に来る前に聞こえた声が沖田さんだったと知った時、この人達の運命を変えるために此処に来たのではないかと思いました。だから、私は最前線で未来を変えたいんです!女中の仕事でも何でも掛け持ちします!だからどうか私を隊士にしてください!」
近「私達の未来は…明るくないのか?」
日「……はい…。
ですが、私はたとえ私の時代を変えてしまっても貴方がたを待ち受けている未来を変えたいんです!」
日向は近藤の目をじっと見据えながら言った。
近藤はそんな日向を暫く見つめたあと、深く頷いた。
近「…わかった。
日向くんを隊士兼女中として迎えよう。」
土「近藤さん!?」
近「良いじゃないか。
日向くんの目は本物だったよ。
適正なら入隊試験で見れば良い話だ。」
近藤は大口を開けてガハハと笑った。
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