第一章

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その総司の言葉に三バカこと藤堂、永倉、原田は「覚えなくて良いから!」と思い切りハモった。 日「あはは、左之、平助、ぱっつぁんの三バカさん達よろしくね!」 原「総司のおかげで変な覚え方されちまったじゃねぇかー!」 原田がガックリと聞こえてきそうに項垂れた。 ?「もう私も自己紹介しても良いのかな?」 穏やかそうな顔の男性が言った。 総「良いですよ、山南さん。」 山「私は山南敬助です。 日向さんよろしくお願いいたしますね。」 山南はにこやかで優しさが溢れており、また知性的でもあった。 日「よろしくお願いします。山南さん。」 ふと日向が部屋の後方に目を向けると此方を無表情でジィッと見ている男性が一人居ることに気付いた。 日「…あの、貴方は…もしかして、斎藤一?」 日向がそう言うと彼はこくりと頷いた。 総「一くんは無口で無表情な人だから気にしないでね。」 日「うん。斎藤一が無口なのは後世まで伝わってるから大丈夫!」 日向は自信満々に答える。 いつの間にか、総司に対して敬語では無くなっていた。 総「これで土方さん以外全員ですね。 土方さんは良いんですか?」 総司が聞くと土方は無愛想なまま「面倒臭いから良い」と答えた。 総「もう。土方さんは素直じゃないんですから。 じゃぁ、一応これで終わりですね。」 日「ううん。まだあと一人居るよ。 あの、そろそろ出てきて頂けませんか? 多分、山崎烝さん。」
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