第一章

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総「…た、たかえるんですね? ありがとう!日向さん!」 さっきとは逆に今度は総司は日向にガバッと抱き付いた。 日向はと言うと…、 日「そ、総司くん!? ちょっ!どうしたの!?」 聞いての通り、困惑しておりました。 総「嬉しくて!ちゃんとますくします!手洗いうがいも!ありがとう!」 総司は益々ギューっと日向を抱き締める。 日向はそんな総司の態度にドキドキが最高潮を迎えていた。 日「そそ総司くん!ままままだ労咳にならないって決まったわ訳じゃな、ないんだよ!? だからちゃんと予防しなきゃだよ!?」 もう噛み噛みだ。 そのドキドキが、単純に憧れ続けた新撰組の沖田総司に抱き締められているからなのか、それとも………なのかはまだその時の日向には分からなかった。 ただ、総司から香ってくる太陽の匂いに、幕末へ独りぼっちで来てしまったと言う不安な心が溶かされていくのは感じていた。 その後、まだ一応平隊士には、その存在を知らされていない日向は総司の部屋で夕食を摂り、部屋から一歩も出ることなくドタバタの幕末一日目は終了を告げた。
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