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日「うんうん!ありがとう、総司くん!
頑張る!めちゃくちゃ頑張る!
鬼の副長にも負けないよ!」
日向は箸をもった手をエイエイオーと天井に掲げた。
総「クスクス。日向さんも相当可愛いですよ。」
その言葉に今度は日向が顔を赤くする番だった。
…────
…───
…──
ご飯を食べ終わった日向は、急いで副長室に向かった。
日「土方さん。お待たせしました。」
土「おぅ。入れ。」
部屋の中に入ると土方は文机で書類に向かっていた。
日向が入ると土方は筆を置き、顔を上げた。
土「お前の処遇についてだが、此処は女人禁制だ。
女中なら別だが、一応お前は隊士希望だ。
だから、此処ではお前は男として働いて貰う。
良いな、麻生。」
日「わかりました。よろしくお願いします。」
そうなる事は大体予想していた日向は驚く事もなく丁寧に頭を下げた。
土「ああ。こっちこそよろしく頼むな。」
日「へ?」
まさか土方から頼まれると思っていなかった日向はすっとんきょうな声を出した。
土「何変な声出してんだよ。
お前は俺らを明るい方向に導いてくれんだろ?」
日「あ。うんうん、そうそう!導きます!」
土「何か心配になるな、お前。
此処は動乱の京だぞ。
分かってるか?」
日「わ、わかってるもん!」
日向はプゥと頬を膨らませた。
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