第二章

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土「お前は、言うときは言うし、キリッとしてて綺麗な顔してんのに、何か…なぁ。」 日「な、何よ!さっきの間は!」 日向は、現代に居た親友と同じ様なことを言う土方にちょっとした殺意を覚えたがグッと抑えた。 そして、反撃の時間。 日「土方さんこそ、そんな顔して…ププッ」 土「な、なんだよ。」 土方が怪訝な顔で日向を見る。 日「言っちゃっても良いんだ。 それでは…」 日向はスーッと息を吸い込んだ。 そして…… 日「梅の花!!一輪咲いてもモゴッ!!「だぁぁ!辞めろ!」 土方は文机を思い切り乗り越えて闇雲に日向の口を押さえ込んだ。 日「えへ?私まだまだ、知ってますよ、豊玉さん?」 日向は土方に向かって渾身の笑みを投げた。 土「すまん!お前は顔と口だけじゃない!中身も伴ってる!」 日「宜しい。」 うん。と一つ頷く日向。 その日向を見て土方は「チッ!」っと盛大な舌打ちをした。 土「おら!そろそろ試験しに行くぞ!」 不利になったことで、早くこの状況を脱け出したかったのか、土方はそう言うと乱暴に襖を開けた。 日「はぁい。」 日向は、のんびりと立ち上がると土方の後を付いて行った。 道場へ着く間、土方はぶつぶつと「そんな事まで伝わってやがったのか」などと呟いていて、それを聞いていた日向は笑いを噛み殺すのが大変だったと言う。
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