1165人が本棚に入れています
本棚に追加
道場に入ると、隊士たちが稽古の真っ最中で、永倉、藤堂、原田の三バカが平隊士に稽古を付けていて、その横で総司がのんびりと稽古の様子を見ていた。
土「今から新隊士の入隊試験を行う。
悪ぃが場所空けてくれ。
つーか、総司。お前はちゃんと隊士に稽古付けろ!」
土方の言葉に総司は然も当然そうに答えた。
総「だぁってぇ、皆私と稽古したらボロボロになっちゃいますよー。」
土「誰がボロボロになるまで稽古付けろなんて言ったんだよ。
程々に隊士に力付けりゃ良いんだよ!」
総「えー。そんなの詰まんないじゃないですかぁ。」
土「稽古付けんのに詰まんねぇとか関係ねぇんだよ!ちゃんとやれてめぇは!」
土方は総司の頭にズビシィ!とチョップ喰らわす。
総「痛ったぁ!」
土「当たりめぇだ!痛いようにしたんだからな!」
事の成り行きを見ていた日向はわぁー痛そう等と丸で他人事として見ていた。
そんな日向に耳を疑う言葉が入って来た。
土「そんな暇なら麻生の試験の相手をしろ。総司。」
その言葉を発したのは土方だった。
日「はぁぁぁ!?そ、総司くんって此処で一番強い剣士でしょ!?
私殺される!」
今まで他人事として見ていた日向はいきなりの言葉に、はゎゎゎとなった。
土「殺しゃしねーよ。木刀なんだから。」
日「そう言う問題じゃないから!
そ、総司くんも嫌…でしょ?」
日向は嫌と言ってくれと願いながら総司を見詰めた。
総司はうーんと少し考えた後笑顔で言った。
最初のコメントを投稿しよう!