第二章

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総「良いですよ。 面白そうですし。 但し、私が試合に立ち会う代わりに日向さんの外出許可下さいね。」 土「ああ。別に良いが。」 土方が何でそんな約束を、と言う顔をして答えた。 日向も頭の片隅でそんなに私を外に出したいのかなぁ、と思ったが今はそれどころではない。 総「じゃぁさっさとやっちゃいましょう。」 わぁー!どうしよう! 現代の全国大会では勝てる自信あるけど、幕末の志士、それも憧れの沖田総司になんか勝てんの!?私! だが、周りは着々と試験の準備を初めていく。 土「おい、麻生! 早くこっち来い!」 日「は、はい!」 やっばい!よし!当たって砕けろだ!やるだけやったろうじゃないの! 日向はある意味開き直って道場へと入った。 藤堂、永倉、原田が頑張れよと声を掛けてくる。 平隊士たちは道場の脇へ寄り「沖田隊長とやって勝てる訳がない」等とヒソヒソ話している。 日向はそんなことやってみなきゃ分かんないでしょうが!此方は当たって砕けろ精神なんだから!と心中で思い切り叫んだ。 そんな感じで心の鬱憤を晴らしていると、総司からのんびりした声が聞こえてきた。
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