第二章

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…──シュッ! 総「…は!?」 土「何!?消えた!?」 日向は一瞬消えた。 否、捉えることの出来ない速さで移動したのだ…。 …──ドッ!ドッッ! 総「……つっ!」 なんとか、総司は二発の突きを受け止めた。 しかし… 総「…あっ!!」 …─ドッッ! 総「…ック!」 総司の身体が後ろへ仰け反りながら倒れていく。 永「…三段突き…!?」 道場内にざわめきが広がる。 そのざわめきを聞いて、土方がハッとして言葉を発した。 土「……勝者…日向…!」 日「…あれ…?あ、たし…勝っちゃった…?」 日向は竹刀を下ろしながらポカンとしている。 平隊士達は、何者なんだ、とか、人間じゃないんじゃ…等と日向にとっては失礼極まりない言葉を飛ばしていた。 藤「日向!スゲェな、お前!総司に勝てる奴なんて局長以外見たことねぇよ!」 原「ああ!日向!お前はすげえ!」 藤堂と原田が興奮冷めやらぬ様子で話す。 日「あ、私自身びっくりだよ!あの総司くんに勝てるなんて!」 総「ったたた、負けちゃいましたよ。」 総司が首元を擦りながら日向の方に歩み寄ってきた。 日「あっ!総司くんごめん!思い切り突いちゃった。」 日向はアワアワと総司の首を心配していて、先程の様な人を圧倒する様な雰囲気は全くない。
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