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そんな雰囲気の中、一人席に座り、本を読んでいる男子がいた。名を『光 千軌』
他を寄せつけない狼のような銀の髪色
アシンメトリーで右目が少し髪で隠れている。
瞳は赤く、見る者すべてを圧倒する眼力。
その容姿から、男子からは冷たく残酷なイメージを持たれ、『銀狼』のあだ名がついている。
女子は、クールな雰囲気が心をつかまれたらしく、『白銀の騎士様』と呼ばれたりしている。
当の本人は、全く気にしていないらしく、関心さえ持っていないようだ。
「やっぱり光君が一番よね~」
「あぁ~私の白銀の騎士様~」
「一度でいいから話してみた~い!」
などと甘い声が耐えない。
それを見たはっちゃけていた男子達は、
「けっ、あんなしゃべりもしない根暗のどこいいんだよ…」
「なに考えてるか全くわかんねぇし」
口々に不満を漏らす。
(…るせーな……)
千軌は、心の中でそう呟いた。
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