壱~最悪のイベント~

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そんな雰囲気の中、一人席に座り、本を読んでいる男子がいた。名を『光 千軌』 他を寄せつけない狼のような銀の髪色 アシンメトリーで右目が少し髪で隠れている。 瞳は赤く、見る者すべてを圧倒する眼力。 その容姿から、男子からは冷たく残酷なイメージを持たれ、『銀狼』のあだ名がついている。 女子は、クールな雰囲気が心をつかまれたらしく、『白銀の騎士様』と呼ばれたりしている。 当の本人は、全く気にしていないらしく、関心さえ持っていないようだ。 「やっぱり光君が一番よね~」 「あぁ~私の白銀の騎士様~」 「一度でいいから話してみた~い!」 などと甘い声が耐えない。 それを見たはっちゃけていた男子達は、 「けっ、あんなしゃべりもしない根暗のどこいいんだよ…」 「なに考えてるか全くわかんねぇし」 口々に不満を漏らす。 (…るせーな……) 千軌は、心の中でそう呟いた。
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