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全生徒は、担任の先生に厳重に引率され、各組の教室に戻った。
―――二年一組の教室。
奈破が教壇に立ち、生徒は怯えた表情で席につかず、奈破から距離をおいている。
千軌だけは、通常通り自分の席に座っている。
「怯えるのも無理ないか……」
奈破がそう呟き、黒板にもたれる。
朝、教室ではっちゃけてた男子達も完全にびびっていた。
(人が殺されたんだ……誰でもそうなる…)
そう心の中で、千軌は思った。
自分も正直びびっているが、表には一切だなさい。
『どういうことですか、奈破先生?』
思いきって千軌は、口火を切った。
「見た聞いたそのまま。今から殺し合いが始まるんだ。だが、俺はみんなを死なせたくない。だから話しを聞いてくれないか…?」
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