ハートのお城に御招待

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八重歯を見せて笑う蓮に頷き、双子に反撃に出ることにする。 ったく、散々切りやがって 濡れた服が気持ちわりぃ。 ってかアリス! 早く追いかけないと。 城から連れ出すのは難しいからな。 早くけりをつけないと。 「陽人、焦ってる?」 俺と戦いながら、双子のどっちかが笑う。 「あぁ、今はお前らと遊んでる暇はないんだけど?」 「うーんオレらも陽人は和泉より好きだしぃ新しい『アリス』もかわいいからほんとはこんな事したくないんだよねぇ」 ケラケラと笑うコイツはおそらく光だな。 薫なら、『女王』に背くような事は言わないし。 「だったらここ通せ」 そういうと、チラリと時計をみた光は、 「薫~そろそろ引こうよ」 「ん?もう時間?わかった……」 弟に声をかけ、二人同時に距離をとり大斧をベルトに戻した。 「なんや?もうおしまいか」 隣の戦闘狂はアホな声をほざいている。 「そろそろ和泉センパイが城につくからさ」 「オレらも本職に戻らなきゃだし」 薫は和泉と俺をセンパイと呼ぶ。 その辺も光との違いだ。 「「『アリス』を早く助けてあげてねー」」 ,
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