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所々に松明のような灯りを見せる暗闇に哀れな少女が1人。
真っ直ぐな縦穴の入り口は最早針穴ほども見えない。
それほどまでに長く続く穴。
そこを悲鳴もあげず落ち続けている少女がこの話の主人公である。
…………
………
……
sideアリス
こんにちは皆様☆
私、如月アリス
只今落下中――…
どこからかって?
うーん……
庭先の階段?
でもね?
かれこれ15分は落ちてるのよねー
うちの庭そんなに高いところにないよ?
だって三段しか階段ないしね。
――ハァ…
紐なしバンジーしながら独り言をいう女の子なんて………痛いわ…痛すぎる…!!
そもそも何で落ちてるんだっけ?
うん。
アレだアレ。
アイツのせいだな。
さかのぼる事15分――…
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