『御茶会』と『女王』

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しばらく森を進むと、辺りは紅茶と甘い匂いに包まれる。 「唯~(ゆい)保名~(やすな) ただいまー」 「「おかえりなさい」」 大きな机と、多すぎる椅子そして様々なお菓子とティーポット。 蓮の声に答えたのは『御茶会』のメンバーで『三月兎』の保名と『眠りネズミ』の唯だ。 振り向いた二人は、そのまま硬直している。 「陽人…何があったの~?」 「今回は、女にこっぴどくフラれたって訳でもないようだね」 唯…相変わらず口の悪いガキだ。 「新しい『アリス』が来たらしいで?」 「なるほどね~」 「あぁ…また捕られた訳」 「ぅるせぇ」 あんのクソガキ事が終わったらマジで絞める。 「陽人とりあえず手当てするから中入り?」 「わりぃ、頼むわ」 ………… ……… …… 「んで、どうすんのさ?」 庭に戻ると、唯が聞いてくる。 「『アリス』がいなくなって困るのはウチらも一緒だもんね~」 「それに今回の『アリス』はかわいいらしいで」 相変わらずココはのんびりとした空気だな。 まずは落ち着いてお茶でもしようやないか、と蓮の言葉でそれぞれ定位置に座り紅茶片手に茶菓子をつまむ。 ……和んでる場合じゃねェけど 「お前らも奪還作戦に乗るって事だな?」 「蓮がいくなら」 「もちろんいいよ~」 「全員参加や」 上から唯、保名、蓮の言葉
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