『アリス・リデル』の物語

2/3
341人が本棚に入れています
本棚に追加
/275ページ
『アリス・リデル』 後に『創造主』と呼ばれる幼き少女です。 もともとこの世界『永久の国』は、彼女が作り出した幻であり彼女のためだけにある理想郷、大きな箱庭でした。 彼女がこの世界に求めたのは『愛』彼女への無償の愛でした。 住人達は、彼女の望むまま彼女へ愛を……狂おしいまでに捧げた。 しかし時間は流れる―― やがて彼女は大人になり夢から覚め………現実で夫と子供を持ちその生涯を終えた。 しかし、残された『永久の国』の住人達は愛するアリスが去る事を許さなかった。 でも、愛したアリスはもういない。 だから…… 新しい『アリス』を求めたのでした。 初代『時計兎』は、アリス・リデルをこの世界に招いたようにアリスという名の少女をこの世界に誘い込む。 そしてまたこの国で夢を与えた。 しかし時間は流れます。 彼らは恐れました。 『アリス』がいなくなるのを――… 彼らが導き出した答えは簡単でした。 『アリス』をこの世界に縛り付けてしまえば良い。
/275ページ

最初のコメントを投稿しよう!