君の引力

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引力が あたしを引き寄せる。 どう足掻いても、 逆らえない。 どう逃げようとしても、 いつの間にか 逃げ場がない。 恋の引力。 「もう忘れたいの。」 「思い出したくないの。」 そう思っても、 言い聞かせても、 全て無駄。 君の引力はとても強くて。 もう、そうだったら、 君の瞳で あたしを捕まえて。 君の身体全体で あたしを愛してるって 伝えてよ。 そうじゃなきゃ、 期待なんてさせないで。 君があたしを 好きだなんて、 誤解させないでよ。 君の引力は強いから。 あたしの想いも 強かったから。 強がりしか、もう、 出てこないの。 だから、 「あたしを好き?」 なんて聞いちゃうのよ? だから言って。 あたしを好きって そう言ってよ。 引力はもう充分なの。 あたしは君に、 もう一度 恋しちゃったから。 だから言ってよ。 ねぇ。 あたしを大好きって。
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