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神『コウノ君よ。そう言えば、前の子を送り出してから何日がたつかの?』
神の言葉にコウノさんは自分の手帳を開いて答えます。
コウノ『確か、ツヨシ君を送り出してから2週間たちますね。ツヨシ君はホントに良い子でした。僕が言ってはダメなんですが久しぶりに子供が好きになりましたよ。』
コウノさんはそうゆうと、下の雲を覗き込みました。
(ツヨシ君、頑張ってね。)
コウノさんは、仕事上子供も好きにならないようにしています。ホントは好きなのに、昔何度か子供がコウノさんを好きになり産まれてくれなかった事がありました。
それからコウノさんは子供に出来るだけ干渉しないように決めたのでした。
神『コウノ君も大変じゃな。辞めたかったらいつでも言うんじゃよ?』
コウノ『神様!?私はこの仕事を誇りに思っています。辞めたい等と一度も思ったことないですよ。』
コウノさんはそうゆうと、手帳を開き今日の日付に目を向けました。
コウノ『今日の子は女の子ですね。それじゃでは行ってきます。』
コウノさんは椅子から立ち上がり神様にお辞儀をし歩いて行きました。
神様はコウノさんを見つめて呟きました。
神『コウノ君…君の心はまだ怯えているんじゃな。』
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