Prologue

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真田が心配の解消方法を模索していると遺体の隣にしゃがみ込む伊東は命令を待った様子で言葉を発した。 「…で、どうするんです?」 ぶっきらぼうな口調で毛布の遺体に向け手順を尋ねる。伊東としては真田を隊長として扱っていた為、タメ口ではなく敬語を使う。 真田は伊東の慣れない敬語を聞いて奇妙な照れ臭さを感じていた。嫌ではなかったがこうも地位の上下が普段の言葉使いを変えさせるのかと、それもこんな形で自分が隊長ポストに着任なんて有り得ないと複雑な気持ちであった。 「そうだな…最初はその敬語をやめろ」 複雑の気持ちであっても自分は命令する立場ではなく。伊東は一個人の友人であるため敬語をやめるように言った。 伊東は目を丸くして「“真田隊長”それは命令でしょうか?」と聞き返す。 「ああ、そうだ」 照れ臭さそうに言って首を斜め下にやり照れた顔を見られないように勤めた。 伊東は真田にこんな弱点があったのかと嬉しそうに口角を上げ笑った。
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