Prologue

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「総員整列!」 戦兵部の代表者が号令をかける 高機動車から降りた各学校の戦兵部員が4列に列び先頭は部長その次が各学年が順に列んだ。 各学校が整列するなか横に階級上位者にあたる副官が代表者へ総員150名整列完了と声を張る 代表者は縦に頷き拡声器を顔の前に上げた 「各員、移動中の車内で作戦概要を聞いていると思うが我々の任務は暴徒の鎮圧だ」 集められた戦兵部員は緊張した表情で説明を聞く 「そのため弾倉は実弾ではなく強化プラスチック弾いわばBB弾で鎮圧に参加することになる。学生と言う枠というやつだったが…今から約30分前に機動隊指揮所へ向け発砲があった」 全員の表情が曇る。 「まあー…はっきり言って発砲した犯人はこの状況で確認はとれない。しかも機動隊の第2分隊は本体から離れ未だ孤立し西成区内をうろうろしている。簡単に言えば“大人を安全に子供がエスコートして帰宅させる”てわけだ」 笑い声が上がる 「これから私は機動隊指揮所へ到着完了を伝えに行く。ついでに実弾使用許可も貰いに行くつもりだ―」 到着そうそう代表者のいきり立つ声を思い出しながら私は死体を眺めていた
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