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「はぁ…こうなるなら、あの時さっさと帰ればよかった」
誰に聞かせる訳もなく独り言を呟く。
「なんて言った…」
川原が口を開いき、透き通る声でいて鈴の耳を突く。
「あっ…」
鈴は聞かれた事に下唇を歪ませ頬っぺたを引き攣らせた。川原は立ち上がり拳を振るいながら怖い顔で鈴に詰め寄ってきからだ。
「いまなんて言ったの?」
「え…っとマズイて言いました」
不謹慎な言動に怒られると思っていたが川原は違う理由で鈴に噛み付く。
「その前よ!?」
鈴は無言で右上に視線をやり聞かれる理由を思い出す、咄嗟に口に出た言葉をあまり記憶していなかった。少しばかり沈黙をしていたが、川原はお構いなしに口を閉ざす鈴に怒声を上げる。
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