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「お母さんー!!
見てみてお母さんが好きな花がこんなにあったよ!」
あの…親子……
そうか、俺の幼い記憶か…
お母さんが、小さな俺に抱きしめる姿は本当に羨ましい。
こんな姿の俺を育ててくれている
だけど、ささやかな幸せの時間はそう長くない。
小さな俺が集めた花をお母さんは花輪を頭に笑いながら乗せてくれた
グサッ
小さな俺の頬に血が…
「これは貴女の物だけじゃない」
お母さんの後ろに剣を突き刺す。
黒い翼の男…
そう悪魔だ
見た目に合わず子供のような女声
小さな俺はただお母さんの身体を揺すり叫ぶ
悪魔はただ笑い
小さな俺に言った
「貴女には幸せなんか与えない
人から恨まれ憎まれ…
そして、私に殺されろ」
「……殺される位ならお前なんか殺してやる!!」
小さな俺は悪魔の顔を見る
―――復讐をするために
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