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私には満足な身体。
十分な広さの家。
豪華な外食もできたし、綺麗な洋服も着てた。
欲しがればなんでも買ってくれた父親は、家にいない。他に家庭を作って、私達の心を傷つけてた。
それは本当の意味での幸せじゃなかったんだよ。
必死でお金を稼ぐ事になってしまったお母さん。
人を信じられなくなった姉。
ただ存在するだけのおばあちゃん。
私はただ、たわいもない会話を家族としたかったの。
誰にも甘えちゃいけなかったの。
ただ明るく『私は大丈夫』って、存在するしかなかったの。
私の悲しみは空とチャチャだけが、受け止めてくれた。
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